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◆
朝日の中
穏やかに目が覚めた。
誰かの横で
朝を迎えるのは
はじめてのことだった。
いつもいつも
朝から逃げるように
夜の終わりの中
早足で家へと急いでいた私。
あなたはいつも
そんな私を引き止めて
私に振られては
ほんの少し
寂しそうに笑っていた。
あの顔を見るたび
私はなぜか
罪悪感に見舞われ
後ろ髪を引かれる思いで
ホテルをあとにしてきた。
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