感謝

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噛みつくようなキス。 熱い舌に絡めとられ 吸われ、噛まれ 息も絶え絶えになりながら 必死に彼にしがみついた。 温人さんに ありったけの感謝をこめた 夜にしようと決めたのに。 これではそんな 余裕も持てない。 激しくなる律動の中 彼が私を キツく抱きしめながら 耳元で何かを 囁いた気がしたけれど。 私の叫ぶような 淫らなノイズにかき消され それを聞きとることも 聞き返すこともできず 私はやがて 理性を手放し 彼の作る快感の渦に 自ら落ちていった。
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