プロローグ

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カクテルグラスを磨くマスターの手が、一瞬止まる。 けれどすぐに再開されて、私は安心して話し出す。 「仕方がないでしょ、親子だもの。そうされたら、私が頑張るしかないじゃないですか」 目尻に溜まった粒を人差し指で拭って、ため息なのか笑いなのかわからない吐息を漏らした。
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