プロローグ

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もちろんこんな大胆なことを男のひとの前で言えるのは、先ほどマスターが女性は恋愛対象にないことを、カミングアウトしてくれたという安心感が大きいと思う。 「それで、君の値段はいくらだ?」 後ろから聞こえてきた声に、私は小さく肩を揺らした。 まさかほかに客がいるなんて思っていなくて、内容が内容なだけに、背筋が凍る。
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