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時雨の言葉に女性は頭をかきながら…
「ええと…何で私ここにいたんでしたっけ…? すみません忘れちゃいました!」
そんなことを言い、『テヘペロ☆』と擬音がついてそうな顔をしていた。
当然そんなことをキレた人に言えば悪化するのも当然のことで…
「はぁ!? ふざけてんじゃねえぞ夜星! 鳥頭なのかお前は?」
「ひいいい…すみませーん! ええと・・・ええと…あ!」
「…思い出したのか?」
我慢の限界に近づいていた時雨の殺気を浴び、涙目になりながらようやく何かを思い出したらしい女性。
ちなみに名前は周りから”夜星”と呼ばれている。実名らしい。
「…で、何なんだよ? 早く言えよキレるぞ俺」
「怒らないでくださいよぉ…ええと、私がここにいるのは施設長の代わりにお二人の制服や教科書類を渡すように言われたからなんですよ …と、はい これですよ!」
因みにこの女性が心の中で『すでに怒ってるじゃないですかぁ!!』と思ってるのは言うまでもない。
女性はそう言いながらそばに置いてあった大きな袋のうちの一つを取り上げ、時雨に手渡した。
「・・・」
それを無表情で受け取った時雨は中を確認すると…
「こんなのいらねえ」
袋の中の一部を部屋の外へぽいっと投げ捨てた。
因みに外から『ぬわ!? なにこれ…水着?』と聞こえたのは無視した。
制服だっちゅうの。
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