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「ええええええええ!? 何で捨てるんですかぁ!! 明日から着るんですよこれを!」
「うるせえな…それくらい俺だって馬鹿じゃねえんだから分かってるさ そうじゃなくて服装が気に入らねえんだよ」
目の前で制服を放り出された女性は驚き、理由を問う。
それに対し時雨はまだ怒りを抑えられないようで、語気を荒げながら理由を言った。
そう…その理由こそ時雨がこの施設にいる理由と微妙にかかわっており、施設長や教師役はそのことを十分承知のはずである。
だというのにそれを無視され、フリフリの可愛らしい”女生徒の制服”を渡されて納得できないようだ。
「えー…女の子なんですからいいじゃないですかぁ別に 見た目もきれいなんですし」
更に火に油を注がれる時雨。
明らかにわざと言ってるのであろう。
「殴られたいか馬鹿女…俺より胸小さいとか笑えねえぞ」
そして時雨は禁句を言ってしまう…。
そう、この女性は壊滅的に胸がないのだった。
とはいえそれをついたところで別にブチ切れたりはしないのだが…
「うぅ…べ、別に私は小さくないですし…お姉さま方に似なかっただけですし」
「…はいはい、わかったから つかいい年してまだ未婚なのかよ」
「………ぐすん」
テンションが急激に下がるので鬱陶しいことこの上なかった。
流石にこれでは話が進まないので時雨は不機嫌になりながらも…火に油を注いだ。
「あー…流石にすまんかった」
言いすぎたと思ったのか結局素直に謝る辺りそこまで悪逆非道ではないようだ。
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