ステージ① ~集結~

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「櫁稀。何だ…」   「響兄!見付けたよ♪」 森から出て来た長身の男に、櫁稀と呼ばれた少年は近づいていきニッコリと笑いかけた。   「響兄、このお兄さん…勇者だよ!」 「何だと…?」 長身の男は、少年の言葉に反応して俺の方をじぃっと眺めてきた。   「ぇ…?ちょっ…何ですかイキナリ…(汗)」 何だよ勇者って…(汗)   「そうか…。アンタ…武器は?」 あらら…話シカトですか…   つーか武器とか…   「んな物騒なモン持ってねぇよ!」   「ははっ!お兄さん、背中に武器しょってるじゃん♪」 少年はケラケラと笑いながら俺の背中を指差した。   ぁー……そーいや肩重いなぁ……   と思い背中を見ると……   「あれっ……!?」   あれれぇ!?   「気付いてなかったのか…。」 「はははっ♪」   「ちょっ…何で俺こんなの持ってんだよ!?」 颯斗はいつの間にか背中に装備されていた武器、剣を外そうと試みた     が、     「えっ……マジ……!?」   外れねぇよ!!   「何コレっ!?気持ち悪っ!!」   「お兄さん、それは外せない仕組みになってるんだよ♪」   what…?   この少年は何を言ってるのかなぁ…?   少年はニコニコと笑みを浮かべながら話しはじめた。   「あのね、その武器はラスボスを倒すまで外せない仕組みになってるんだよ♪」 「まぁ近くに敵がいる場合や戦闘時には抜けるんだけどな…。」   へぇ~……って!   「じゃぁラスボス倒さないと俺、元の世界に帰れないの!?」   「まぁ…♪」 「そうゆうことだな…。」 二人はお互いに顔を見合ってから俺の方を向いてニヤリと笑った。  
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