29人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ!?何だよコレ!F○ですか!?」
颯斗は大声でキョロキョロと辺りを見回したり、自分の頬を抓ったりしながら、混乱していた。
「夢じゃない…のか…?………ってことは……」
颯斗は冷や汗をかいて呟いた……
「もしかしてここは…ゲームの中…なのか……!?」
マジかよ……
そう呟いた時だった。
ガサッ
「えっ!?」
颯斗は森から聞こえた音に振り返った。
そこにいたのは
「えーと……犬…?」
と思い、近寄ったその時
『ガァッ!!』
「うぉっ!」
犬は颯斗が近付いた瞬間、狼のような獣に急変して颯斗に襲い掛かってきた。
「ぇえ!?ちょっ、誰か助けろォォ!!」
と叫ぶと、いきなり森から少年がでてきた。
「何だ……デカイ獲物がいるかと思って来てみれば…レベル1じゃねぇか…。」
少年はそう呟くと、ベルトに取り付けてあった武器、ダガーを抜き、一瞬で獣を切り裂いた。
「ぇ……マジかよ……」
颯斗は腰を抜かして草の上に座り込んでしまった。
「大丈夫ですか?お兄さん♪」
少年は颯斗を見ると、さっきの口調と変わった丁寧語で話し始めた。
でも颯斗は口をあんぐりと開けて、少年を見て目を見開いた。
「お前は…あの時の…」
「えと……どこかでお会いしましたっけ?」
そぅ…この少年は、このゲームの実験台の一人だ。
最初のコメントを投稿しよう!