第1章

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愛する者の心の奥底にあるものは金で変えることは出来ない。 身体は満たされても、空虚な心はこの部屋の冷たさにとけこんで青白く揺れるだけ。 どこまで愛すればいいんだろう。 冷たい頬に唇を寄せた。 胸の中の由梨絵を再度抱きしめ、体温の上昇により、変化したトワレの香りに包まれながら眠りに落ちた。
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