書家と篆刻家
5/12
読書設定
目次
前へ
/
15ページ
次へ
「…せっかくだから筆の利点を活かしな」 「え?」 ハッとして瞬きを繰り返すと、その人はいつの間にか半紙の前にきちんと座り直して筆を構えていた。 傍らには控え目に墨汁が注がれた陶の器が置かれている。 「弾力があるんだ、強弱をつけてやろうよ。 浮かして、沈めて」 一瞬、呼吸をスッと飲み込んだかと思えば、ゆったりと発せられる言葉に呼応するかのように紙の上に墨が滑る。
/
15ページ
最初のコメントを投稿しよう!
47人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
125(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!