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「もう、わかりましたから……」
二人だけの空間とはいえ、
社内で向き合ってする話じゃない。
私より リスクが高いはずの桃田さんを思えば、
「息子さん、解決したらいいですね。」
それこそ感傷的な話に移りゆくのは好ましくない。
「雪!」
退室しようとした私を、
桃田さんは腕を掴んで阻んだ。
「俺は、雪とは続けていきたい。」
…____昨夜、ずっと
来ないメールを待っていた。
仕方ないと分かっても、連絡さえ自由にとれない関係に、
「私は、
迷ってます、考えさせてください」
小さな歪みを感じ始めていた。
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