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「斎場にまで行くなんて、どこまでバカなんだよ?」
水城が、倒れそうになった私を支えてくれた。
「………また、つけてきたの?」
私は、忘れて設定をオフにしないわけじゃない………
「雪がいつも、普通は行かない所に出向くのが分かるからだ」
水城は電話を取り出して見せた。
「……いつも、いつも男が守ってくれると思ったら大間違いだからね。」
長嶋さんは、
水城を睨むようにして、斎場の中に入って行った。
「で、?何しに来たの
桃田の悪妻に喧嘩売りに?
それとも、謝りに?」
「……………違う」
水城が私の背中を、まだ支えている。
「預かったものを返しに………」
私より、夫人の方が罪が重いと思う。
だけど、やはり
顔を合わせたくはない。
「あなたこそ、よく平気な顔でここに来れたわね。」
今も夫人と深い関係の男…………
「雪を
守るって言わなかった?俺…………」
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