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確かに、
そう言われた。
だけど、
「信じられなかった……
あなたはあの人の愛人だから……」
"あなたを守る"
と言ってくれたけど
いつも、急に突き放すから
甘さと優しさの裏側が、時折冷たすぎて、
____"バイバイ、捨て猫ちゃん"
GPSをOFFにできなくても、
あなたの本心を見るのが
怖かった。
「……愛人契約を、もう終わらせたいんだ」
水城は、私の手を握ってきた。
「信じて…………
どんな時も雪を守るから」
そう耳元で囁かれた声は、
きっと、嘘じゃないと、
自分の話中の審判員が結論を出していて
赤いゴルフの助手席に引き込まれるように座り、
残り雨の鳴き声が、
唇を重ねながら、
耳の中で心地よく響いていた。
………私たちは、
背徳の罰を自ら増やしている。
例え、
2人を憎悪の色で見つめる目がいくつあろうとも、
二度と
水城から離れたくないと思った。
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