七色

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水城は、ホントに冷めている。 ……だけど、ただ冷たいだけの男じゃない。 もしかしたら、自分にもちゃんと恋愛感情を持っていたんじゃないかと、 淡い期待を眠れないベッドの中で抱き、 でもすぐに、 『私が潰すわ』 桃田婦人の水城に対する独占欲や、 マンションで見た、2人の性行為の現場を思い出せば、 自分には、どうすることもできないような気がしていた。 「心配したよ、2日も休んで!」
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