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…桃田さんが亡くなった＿＿。
動揺を隠せないまま、あっという間の業務時間を終える。
通帳………どうしよう？
お子さんたちが自己管理ができる１８歳まで預かって欲しいと言われたけど…
今から数年後にノコノコ現れて、
元愛人の私がどうやって渡せばよいというんだろう？
彼の" 死 "の悲しみより
突然持たされた" 責任 " に気持ちが翻弄されている。
「兎野さん……」
帰りが一緒になった、あまり深い話をしたことがない仕事仲間に相談してみようかと思った。
「？どうしました？通夜、行きますか？」
このひとは、桃田さんを尊敬していたと言うから、意見を聞いてみたい……
そう思い、
雨が降っていたため、
私の車のなかで預金通帳の話をした。
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