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桃田夫人の状況はどんどん悪化していく。
「俺は、誰が桃田善一朗を殺したかってことより、水城が巻き込まれただけだと、その無実が証明された所で 今後、かなり厳しいはずの道を
あなたと、どう生きるかそこに興味がある。」
茶旗は車に乗り込んだ私を、自らカメラを回して撮影しようとする。
「やめて」
この男、気づいてる。
「そんなに美人なのに
弟だけに撮影させるのは勿体無いと思わない?」
私と水城が、深い関係だったと
気付いてる。
当たり前か…………
血が繋がってるなんて知らない警察には
水城の無実を訴えるために、深い仲だと話した。
「俺も、業界入った時は、カメラマン志望だったんだよ。だから、よけいに水城の才能に惹かれるし
………嫉妬もする。」
はじめ、話しやすいと思った茶旗記者………
「禁断の愛ゆえに、あんな作品が作れたのか、
そこに興味があるんだよ」
一番、たちが悪いかもしれない。
「もう、私たちの事は放っておいてください。」
茶旗の目を見ることもないまま、
私は会社へ車を走らせた。
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