悪の華Ⅱ

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桃田夫人の状況はどんどん悪化していく。 「俺は、誰が桃田善一朗を殺したかってことより、水城が巻き込まれただけだと、その無実が証明された所で 今後、かなり厳しいはずの道を あなたと、どう生きるかそこに興味がある。」 茶旗は車に乗り込んだ私を、自らカメラを回して撮影しようとする。 「やめて」 この男、気づいてる。 「そんなに美人なのに 弟だけに撮影させるのは勿体無いと思わない?」 私と水城が、深い関係だったと 気付いてる。 当たり前か………… 血が繋がってるなんて知らない警察には 水城の無実を訴えるために、深い仲だと話した。 「俺も、業界入った時は、カメラマン志望だったんだよ。だから、よけいに水城の才能に惹かれるし ………嫉妬もする。」 はじめ、話しやすいと思った茶旗記者……… 「禁断の愛ゆえに、あんな作品が作れたのか、 そこに興味があるんだよ」 一番、たちが悪いかもしれない。 「もう、私たちの事は放っておいてください。」 茶旗の目を見ることもないまま、 私は会社へ車を走らせた。
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