紫Ⅱ

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「大事な話があるの」 雪がそう言って、 俺はどんな事を言われるのか、 心構えが必要かも、とドキマギしながら、身一つで東京に来てくれた雪のスキンケア用品を 近くのコンビニで探していた。 「何を探して?」 背後から、 聞いたことのある声がした。 「久しぶりだな、ユウ」 幸せを噛み締めていたはずの俺の前に、 海外逃亡中と報道されていた、 堀内が立っていた。 ………俺の好きな、 紫色のシャツを着ていた。
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