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「大事な話があるの」
雪がそう言って、
俺はどんな事を言われるのか、
心構えが必要かも、とドキマギしながら、身一つで東京に来てくれた雪のスキンケア用品を
近くのコンビニで探していた。
「何を探して?」
背後から、
聞いたことのある声がした。
「久しぶりだな、ユウ」
幸せを噛み締めていたはずの俺の前に、
海外逃亡中と報道されていた、
堀内が立っていた。
………俺の好きな、
紫色のシャツを着ていた。
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