連愛

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「久しぶりだな、ユウ」 何年ぶりだろう? 地元に帰ってから一度も、声さえ聞いたことがなかった。 「…………なんで、日本にいるんだ?」 恐怖と嫌悪感で、 自分の声が震えているのが分かる。 俺をハメて、 歪んだ愛で地獄へ道連れにしようとした男…… 「お前が上京したと業界で話題が持ちきりだったから、 俺はアメリカから帰国したんだ。」 指名手配中の男に、誰一人気づかない。 「……なんの用だ…?」 俺は、買い物かごを下に置き、ゆっくり後ずさりをする。 「顔色、悪いぞ? 一緒に連れてきた愛しい女が心配か?」 「!」 ………まさか______ 「お前を、俺から奪う者は、 どんな女なんだ? 所詮 相性がいいだけの仲なんだろ?」 雪にまで、何かする気なのではないかと更なる不安が俺を襲う。 「……お前に関係ないだろ?」 俺は、目の前の堀内を突き飛ばして、 アパートに戻るつもりだった。 奴の、横を通り過ぎたとたん、 わき腹から ビリビリビリビリ!!と電流が入って 俺は、倒れ込んでしまった____
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