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俺は、
父さんに見捨てられ、
好きだと言ってくれていた彼女にも、
将来有望性がないと烙印を押されたようで
自分の未来は、
中途半端な道しか無いんだろうなと諦めていた。
『ユウ、ちゃんと食ってるか?』
父親のような世話をする堀内……
『お前は逃げられない』
俺にクスリを使い、
非日常な性行為を繰り返し束縛した男……
『あなたをカメラマンとして成功させてあげる』
同じく、
金と権力で俺を支配する女………
俺を普通に愛し、
俺が誰かを普通に愛することはない。
……そう、
諦めていた。
自然と撮るものは、
裏切らない花々が主流となっていった。
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