癒せぬ傷と同じ痛み

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「なぁ・・・、お前は高校、どこだっけ?」 話の合間に、慧が私に質問を投げ掛ける。 「・・・東高。ここのすぐ近くだよ。」 私の出身校である東高校。 その場所は、このファミレスから歩いて10分もかからない程近い場所にある。 そしてこの学校は、この地域で一番の進学校だ。 「そっかー。お前、頭いいな。 あっ、・・・ってか悪いな。話、脱線させて。」 慧は自ら話を元に戻し、再び自分の過去を話し出す。
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