愛の言霊

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車に乗り、無言のまま車を出した慧。 そして彼が運転する車の助手席で、私は気まずい雰囲気を誤魔化すかのようにタバコを吸い続けていた。 もう、これで3本目。 いつもとルートは違う。 だけど、彼が向かう先の見当は付いていた。 暗がりの中、車窓から見える市民プールの看板。 この道は、彼と会う日に必ず通る道だから。
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