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「どう・・・って、さっき言った言葉が全てだよ。
同じ女として・・・じゃなくて、同じ人として有り得ない・・・。」
大切な人からの裏切りは、裏切られた者の人格まで壊してしまう。
“浮気”という行為は、その中でも恐らく最低だ。
そして、そんな最低な行為が原因で関係の修復が不可能となってしまえば、その時人は誰を恨むのだろう。
裏切った相手は自分の大切な人。
心から愛し、身も心も捧げた者である事には違いないのだから。
そんな相手を未練もなしに恨む事はできるものなのか・・・。
「慧は彼女の事が大好きだったんでしょ?
だから、自分の幸せより彼女の幸せを願った。
・・・そうじゃないの?」
一時的に怒りを爆発させてしまったものの、愛した相手の幸せを願い身を引いた慧。
そんな彼の行動を、私は間違いだとは思わなかった。
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