出会い

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「あ~!夏樹、怒っちゃった?!ごめん~」 私の言葉を無視して夏樹は一人でどんどん前に進んで行く。 仕方なく、私は夏樹の後をついていった。 「ーっ!」 夏樹が突然声にならない悲鳴を上げて私の後ろに隠れた。 前には女子の群れとその真ん中には.... なんとあの王子がいた。 ははん。だから夏樹は隠れたのか。 どんだけ恥ずかしがりやなんだろう。 私は夏樹を見て言った。 「夏樹!顔すっごい赤いよ!倒れるんじゃない?」 耳まで真っ赤な夏樹は、俯きながらこう言った。 「うっさいな!しょうがないでしょ!」 王子は、私達の前をそのままとうりすぎてしまった。 「ぶはぁ!死ぬかと思った!」 私はそんな夏樹の姿に苦笑いしていた。 本当にアイツのどこがいいんだかー?
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