第1章 始まりは好奇心と書く!

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****** 何でこうなったんだろ? 1人教室で箒を持ってせっせと床をはいていたとき、急にそう思った。 さっき… 数時間前。 「ね~果漆(かしつ)さん?今日って暇~?」 「え?雨宮さん?うん暇だよ?」 もしかして遊びに…誘って? あわわっ!どうしよう!! 表情には出さないが心の中はパニックだ。 ポーカーフェイス、ポーカーフェイス… 必死でポーカーフェイス。 「そうなんだぁ!じゃあ掃除替わって!私これからとーっても忙しいの!お願い!」 違った…… まぁ当たり前か。 「あ、いいよ」 すぐ返事した。 別に何もないからいいだろうと思って。 「やったあ!よろしくね!…早く行こう!」 私から離れて雨宮さんが別の女子に呼びかけた。 「いいの~1人じゃ大変じゃない?」 「だって返事してくれたもん!早く行かないと遅れちゃーう!」 「ひさしぶりに合コン!カラオケやったね!」 は?合コンにカラオケ? え、遊びに行くの? あ、押しつけられた?
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