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『いやー、しかし押してもらうのがこんなに楽だとは思わんかったわぁ』
『それは何よりです。お嬢様』
はやての言葉に朱莉は微笑んで返すと調子に乗ったのか
『朱莉、喉が渇いたわ。お茶を頂戴』
なとどいきなり朱莉に言うが朱莉は気をつけをして執事風にお辞儀をし
『畏まりました、お嬢様』
と言うと近くの自動販売機から飲み物を買い
『お待たせいたしました』
とはやてに渡すとはやては(出来るだけ)優雅に『ありがとう』と返すと(出来るだけ)優雅に朱莉の買ってきたお茶を飲むが
『あかん・・・割りに合わなさすぎて疲れたわ』
『何だ、もう終わりか』
はやてが耐え切れず大きなため息を着いたことで終わりを迎える。
『だってこんなん私のキャラやないもん』
『いやいや、お嬢様にも色んなのがいるからはやてみたいなお嬢様もありといってくれる人がいるかもよ?』
不貞腐れた顔をしてぶつぶつ言うはやてに朱莉は車椅子を押しつつニヤニヤしながら言う。
『ならそのニヤニヤはなんなんや!?』
『あいたっ!?』
朱莉の顔を見たはやては思いっきりツッコミビンタを食らわす。
朱莉は頬を撫でながら
『んだよせっかくフォローしてあげたのに・・・』
とぶつぶつ言いながらまた歩き始める。
そしてそんなこんなで漸く図書館に到着し二人は中へ入る。
『あらはやてちゃん、いらっしゃい!えーと・・・そちらの綺麗な人は?』
と受け付けの女性がはやてと朱莉を見るなり声をかけてきた。
『あーこの人は昨日ヘルパーで家に来た・・・』
『鈴戸 朱莉です。よろしくお願いします』
とはやての言葉に続いて朱莉が頭を下げながら挨拶をする。
『あら!漸くヘルパーさんが来てくれたのね。よかったじゃないはやてちゃん!』
と受け付けの女性は嬉しそうに言うがはやては若干恥ずかしそうに
『ま、まぁなぁ・・・。でもこの人、男なんですよ。』
『男!?』
頭をかきながら言うはやての言葉に驚きの声をあげて朱莉の方を見ると
『まだまだ世の中は広いんだねぇ・・・』
などと関心の声を上げる。
『ほな私ら行くわぁ。お姉さんまたなぁ』
『はい、楽しんでらっしゃい』
そうして受け付けのお姉さんに見送られ、はやて達二人は奥へ進むのだった。
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