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『あぁ、朱兄ぃ?確かに毒舌やけどとても頼りになるんやで。色々気ぃつかってくれるし』
はやてはソファにちょこんと座り、けろっとシグナム達の問いに答える。
『そ、そうですか・・・そこまで主が言うのなら間違いないですね』
思ってたより高評価な答えが返ってきたことに驚きつつも渋々と引き下がる四人。
ヴィータはまだ怪しいと思ってはいるが自分の主が優しいと言うのだ。とりあえず謝っておこうとチラッと朱莉の方を見てみると・・・
『・・・』
朱莉は腕を組み頬杖をつきながら偉そうに足を組み此方をニヤニヤしながら見ていた。
その様子を見てヴィータの何かがぷちっと切れ
『偉そうにしてんじゃねぇぇぇぇ!!!!!』
と思いっきり殴るべく朱莉に飛びかかる勢いで拳を振り上げて接近するが拳が当たる直前に避けられてその拳は空をきる。
しかしヴィータはもう一撃と振り返ってまた仕掛けるが
『ヴィータちゃんもうやめて!』
『気持ちは分かるが今回は我々に非があった。今は退け、ヴィータ』
シャマルがヴィータを羽交い締めしながら必死に止め、犬耳をつけた男(とは言っても今は青い狼の姿になっているが)、ザフィーラが諭す。
『離せシャマル!アイツ殴らねぇと気が済まねぇぇぇぇ!!!!!』
しかしジタバタするヴィータを見てはやては苦笑いし、朱莉は余裕の態度で
『あら、随分野蛮なのね。それじゃあモテないわよ?』
『テメェに言われたくねぇよこのオカマ野郎ぉぉ!!』
と火に油を注ぎ更に燃え上がるヴィータ。だがしかし
『やめろヴィータ。主の前だぞ!』
『朱兄ぃもいい加減にしぃや!これじゃ話が全然進まへん!』
とシグナムはヴィータに、はやては朱莉にと鉄拳とビンタで制裁する。
『くっ・・・わかってるよ』
『はいはい、少しからかいが過ぎたな』
制裁された2人は渋々(朱莉はそれでもヴィータを見てニヤニヤしながら)下がってく。
『主よ、失礼しました。では改めて・・・』
シグナムははやてに謝罪すると四人を集めてまるではやてに忠誠を誓うように目を伏せて屈むと
『闇の書の起動を確認しました。』
『我ら、闇の書の収集を行い、主を守る守護騎士』
『夜天の主に集いし雲・・・』
『・・・ヴォルケンリッター。何なりと命令を』
と起動した時に言い損ねた台詞を順番に言いはやての指示を待つ。
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