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が、しかし肝心のはやては頭に
『?????』
と浮かべておりどうしたらいいのかわからなくなっている。
それを見兼ねた朱莉は
『ちょっとキメてるとこ悪いんだけど・・・闇の書って何?何がどうなってるか教えてくれないとはやてからの指示はいつまで経っても来ないわよ?』
その言葉に四人がチラッとはやてを見るとはやては首を縦にうんうんと降る。
それを見た四人は顔を見合わせると再び頭を下げて自分達の事、そして『魔法』の事を話し始めた。
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『ほぇ~・・・聞いた朱兄ぃ?魔法って本当にあったんやなぁ』
『そうね、こればっかりは俺も驚いたわ』
『なら驚いた顔をしろよ』
はやての言葉に朱莉は相槌をうって返すがヴィータに突っ込まれる。
それも無理な話だ。だって朱莉自身、魔法が使えるのだから。今はバレないように魔力を抑え、反応をシャットアウトしているが・・・。
『本当に貴方何者なの・・・?』
そんなやり取りを見てシャマルが若干疲れた顔をしつつ朱莉に聞くが
『俺って何者?』
『性別間違えた何かやろきっと』
『らしいです』
とはやてに流れで聞き、はやてははやてで朱莉について率直な感想を述べる。
シグナムは咳払いし
『では主はやて、我々に何なりとご命令を』
と再び頭を下げてはやてに問いかけるが朱莉は内心ニヤニヤしながら
(貴女達は大方蒐集の命令でも出されると思ってるだろうけど・・・)
と思いつつもはやての言葉にみみを傾ける。
はやては『せやねー・・・』と考えるポーズを取り暫く考える。
不審者四人衆改めヴォルケンリッターは真剣な表情ではやてを見つめるが
『とりあえず闇の書の主としてみんなの衣食住、私がしっかり管理せなあかんということやね!』
『『『『・・・は?』』』』
とはやてがぽんっと手を叩いて言った言葉に四人は完全に拍子の抜けた声を出し口をポカーンと開けたままになる。
朱莉は内心吹き出しつつも
(まぁ、それでこそはやてよね)
とこの四人、特にピンクのポニーテールのヤツのあの顔はレアだな。と、目に焼き付けるようにその場の様子を眺めていた。
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