152人が本棚に入れています
本棚に追加
『なッ!?』
ヴィータの攻撃が当たる直前、雀の前に3枚目のウォールが現れたのだ。
本来、雀は1度に二回までしか魔法を使えない。
彼はそれを見越して作ったのがこれ、魔力をこめるだけで即出す事が出来る指輪「プロテクトリング」。
その強度は自分が出すものよりも低いが砲撃や打撃から守る分には充分だった。
だがしかしヴィータはこれで終わらない。
『こんな、モン!ぶち抜いてやらぁぁぁ!!!』
更に薬莢をデバイスから出しそのままガリガリと簡易ウォールを削って行く。
そしてウォールにヒビが入り次第にそれは大きくなっていく。
それに乗じるかのようにシグナムもデバイスから薬莢を排出、ザフィーラも魔力を更に込めて雀のウォールを削って行く。
『うぉぉぉぉぉ!!!!』
『はぁぁぁぁぁ!!!!』
『ぶち・・・抜けぇぇぇぇぇ!!!』
三人が一斉にウォールを破壊する。その時だった。
『『『なっ・・・』』』
何と三人が各自壊そうとしていたウォールが壊す前に消えたのだ。
三人はいきなり力をぶつけていた対象が消えたので大勢を崩してしまうが、しかしシグナムとザフィーラは何とか大勢を立て直しそのまま、ヴィータは一回転しそのまま雀へと襲いかかる。
が、なんと雀はニヤッと笑うと両手首のバインドだけを破壊したのだ。
そしてそのまま上半身を当たる直前で折って避け、直前に避けた事で三人の攻撃は互いにかち合ってしまう。
シャマルは慌ててもう一度雀にバインドをかけようとするが既に雀は両足首のバインドも解除、滑るように三人の足元から抜けると
『翔火!』
まるで抜刀するように何も無い所から朱雀刀『煌華』を展開すると三人に三つの火球を放ち、火球は三人に着弾し爆発した。
『みんな!?』
シャマルは急いで三人を回復しようと魔法陣を展開するが既に雀はシャマルの懐に潜り込んでおり
『灼光拳』
燃え盛る掌底を叩き込もうとした時だった。
雀の背後から複数の鉄球が飛んできたのだ。
雀はそれを灼光拳で迎撃し飛んできた方向を見るとシグナムがデバイスから薬莢を飛ばしながら切りかかってきていた。
雀はそれを煌華で受け止めようと構えるが
『レヴァンティン、シュランゲフォルム!』
《Schlangeform》
突然シグナムのデバイスの刀身がバラバラになったと思いきや伸びて雀へと襲いかかってきたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!