プロローグ~第1次魔法大戦~

2/4
58人が本棚に入れています
本棚に追加
/446ページ
………ガガガッ 『こちら第3火部隊!状況はどうだ!?』 『やばいな…この数相手にあの子達を救出するのは骨が折れる』 『隊長のご子息だぞ!命懸けで守るって決めただろうが!』 『なに、無理だとは言ってないが?それにこっちには魔法がある…隊長の奥さんが教えてくれた形勢逆転を可能にする魔法がな!』 『分かってんじゃねぇか…そんならさっきの弱々しい発言は許してやる』 『そっちこそ、焦ってる声が落ち着いた時点でチャラにしてやんよ』 街は戦火に覆われてる この世界に【魔法】という能力が広まってから世界は再び戦争の渦へと巻き込まれてしまった ここ日本も例外ではない 発端はどっかのキチガイが【黄昏属性】とやらを探す為に戦争を引き起こしたんだとか… 正直黄昏属性ってのが何なのかは分からない 基本的に火、水、地、風、雷、氷、光、闇 特殊属性では天体、時、創造 それしか一般的に知られてはいないんだが… 今はそんなことを考えてる場合じゃない 「部隊長!敵が来ます!」 「任せろ!」 今は戦争中、油断は常に死を招く 俺は得意属性である火の魔法の詠唱に入る 部下達は銃や剣で詠唱の時間を稼ぐ その間にも向こうからの魔法で焼かれ、凍ってから破壊され、電撃で灰にされ…見慣れた光景だが大事な部下をやられちゃ黙ってらんねぇな 火力を上げて神級の一歩手前、最高級な獄炎の渦にでも招待しますか 「サーチフィールド展開…覚悟はいいか?ブレイジングアサルト!!」 詠唱を終えたと共に右手を前に翳すと直径50mはあろう赤い魔法陣が上空に現れ眩しいくらいに一瞬光った直後、魔法陣の真下全てが黒い炎に包まれる 数多くの悲鳴が炎と共に消え、残ったのは自分の仲間のみ 全体を巻き込む魔法だが、仲間だけが安全だったのはサーチフィールドを展開したからだ 攻撃すべき対象を設定し、魔法を容赦なく放つのには便利な魔法だ 範囲魔法を使うには絶対不可欠な魔法だからな、覚えとけ
/446ページ

最初のコメントを投稿しよう!