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ユズが入院したのは、俺らの地元の病院。
チー姉ちゃんが勤めている病院だ。チー姉ちゃんから、ユズの病状を詳しく聞きたいし
「チー姉ちゃんに連絡してもいいか?」
と、ユズに聞いた。
『ひっく、・・千波さん・・会った。』
と返事したから、驚いた俺。
「チー姉ちゃんに会ったのか?」
まさか、もう会ったとは思ってなかったが
『うん・・偶然だけど。・・ひっく。』
入院した今日、リハビリを早速受けて、その時に偶然会ったと聞いた。
必死に泣き声で、呂律も上手く回らないユズがゆっくりと俺に伝える。
その声に俺は泣きそうだった。
なんで、ユズがこんな目に合うんだって・・
俺がユズを傷つけて、こんな目に合わしたのかと、俺は自分自身を悔いた。
ユズの声を聞いて切なくなった俺は
「・・わかった。もう、泣くな。坂井に代わるから。」
宥めながら、坂井に電話を代わった。
坂井は、俺の様子を見て・・可笑しくて堪らないって顔をしてやがった!
目が蒲鉾みてーになって、ニヤニヤと笑ってやがる!
ムカつく。
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