149人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
セーズ(呼び捨てでいいよ、って言われた)からもう一度生きる権利をもらった僕は今、天界の「転生所」なるところにいる。
「転生所」という(失礼ながら)そのまんまな名前のとおり、極極々稀(ここ大事)におこる「神様のミス」によって死んでしまったもの達が第二の人生(実際は輪廻転生とかもあるから第二第三ってわけでもないんだよ、とかセーズは言っていたが)を歩むために新たな世界に飛ばすところであるらしい。
(あの真っ白な中で、そんな施設があるなら普通気づくはずなのだけれど、一体何処に…?)
と思っていた僕だったのだが、セーズとあのやり取りをした直後、急に目の前に魔方陣のようなものが現れたのだ。
さすがにもう何が起きても考えるのはやめることにした。
だって相手は(自称?)神様だし。
…それはともかく。
本人は転生「所」と建物のように言っていたが、特に建物とかの区切りはなく、ただそれ用のらしき魔方陣のようなものがぽんと置かれているだけの簡素なものであった。
そして今、僕はその上に乗ってセーズが魔方陣を発動するのを待っている。
まだかかりそうだな…。
暇だし、セーズに言われたことでも復習してよう。
最初のコメントを投稿しよう!