Session 5 初めての夜は

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何で今出てくるんだよ。 《ん?それは君達のパーチーを一部始終見ていたからだよ》 …理由になってない。 しかもパーチーの言い方がうざいし。 《つまり、君達の飲んでいたのがお酒であることも知ってた。 そしてあたしは、君が知りたがっているであろう『空白のうん時間』のことを伝えに来たのだよ》 別に知りたいとも思わないな…だって怖いし。 《えーっ、知りたくないの?》 当たり前だ。 僕の中の何かが壊れそうだもん。 《ちぇー》 なんで悔しそうなんだよ。 《いや、アマネがいいというならいいんだ。 しょうがない、ここはあたしのみぞ知る、ということにしとこうかな》 是非そうしていただきたい。 その言い方でつられると思ったか。 《あ、そうそう》 なんだよ。 《もう10時だよ?》 …え? 嘘でしょ…? 今日は張り切って朝早く行こうとしたのに… 《まあ、こういうこともあるさ。頑張れ》 ここぞというとき頼りない(無慈悲な)神様を恨みつつ、僕は皆を起こして片付けをし、ギルドに向かったのは一日も半分を過ぎた頃なのだった。 はぁ…。
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