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「なんで~これだって貴重な蛋白源でしょ~?」
間の伸びた反撃。
「アホな事ゆうとならんと、さっさと離したり」
「え~」
「”え~”ちゃうわ」
「へいへいへい」
ションボリしながらリモーネは縄を解き、最後に猿轡を外した。
「し、死ぬかと思いました…」
正確に言うなら「殺されるかと思いました」だろう。まぁそれはおいて置いて、獲物扱いされた青年はふうと息を吐いた。
「どこの世界にグルグル巻きにした少年を担いで帰ってくる娘がおんねん」
「こ~」
「こことかって言ったらシバくぞ」
緩慢な動きで手を伸ばそうとしていた娘に鋭く言い放った。
「こ~…ココア~」
なんの脈絡もない。
「自分でいれい」
「は~い」
…この家はこれで良いらしい。
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