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奇妙だった。
ここら辺の民族は皆、金髪である。瞳はこの家の娘達がそうであるようにバラバラではあるが、黄金色のものは見た事がなかった。
しかも、服はどうも絹で出来ているようで、特有の艶やかさがある。
「あー…えっと、なんて名前か聞いてええかねぇ?」
精一杯の笑みを浮かべた。
「ラルクシェ・ハラ・ピンインです」
彼はスラリと答えた。
「ラルクシュハラ…?」
怪訝そうに眉を寄せた。
「ラルクシェ・ハラ・ピンイン、です」
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