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「ラルクの髪は綺麗だね~」
三つ編みの少女―ルリ―がラルクの髪を一つに結っていた。
ラルクはさっきまで着ていた服ではなく、彼女の父親が着ているような服を着ている。彼女の母親が用意してくれた。
袖口からたまに左腕に描かれた文様が見える。
それは何かの形をしている訳でもなく、何かの文字が書かれているようでもなく、ただ奇怪な文様を描いている。
「そうですか?」
ラルクは興味なさそうに答えた。
その隣でリモーネは二杯目のココアをズズーと啜った。
両親は近所の人達に彼をどうすべきか相談しに行った。
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