11人が本棚に入れています
本棚に追加
その格好とは片足を器用に木の股にかけ、両手は万歳した状態で隣の木に預けていると云うものである。
(貴重なポーズだわ。このままにしとこうかしらん~?)
真剣に彼女は手を顎にかけ、思案し始めた。
全く阿呆らしい事なのだが、彼女は真剣に小一時間下ろすべきかどうか迷ったのだった。
結局、彼が意識を取り戻し地面に落ちたのだが…彼女は『大丈夫?』など彼を気使う言葉は発せず
「あ~あ、折角の芸術が~」
と、間の抜けた声を出したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!