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「今日は大物よ~」
妙に間の伸びした調子で、オレンジに近い金髪の若い女性は家の入口を潜った。
彼女の家は乾いた土を重ねただけの壁に、干し草が乗っているだけである。
彼女の住む所では、家は全てそのように作られている。一見すると違いはなく、誤って他人の家に入ってしまいそうだ。
「わ~い」
蜂蜜色の長い髪を三つ編み縛った少女が両手を広げて、出迎えた。
「珍しいでしょ~」
「ほんとにね~美味しいのかなぁ?」
まじまじと今日の収穫を見つめる彼女達。
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