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〝いそがなきゃ…〟
頭がガンガンする。
脇腹もズキズキする。
そんな痛みの中、必死に壁を便りながら隣の病室前にたどり着いた
。
〝はぁはぁ…もう少し…〟
脇腹を庇いながら足を引きずり、弥の背後に近づく。
「あれ?おねぇちゃん?」
「む?ルーンブレードだと?」
「誰だ?その女性は?」
必死に近づいてくる玲奈を見つめ一歩も動かない弥と由奈。
玲奈は、弥に倒れこむ様に持たれかかり抱きつく。
「ルッ!?ルーンブレード!?
いや…我は嬉しくないわけではないぞ?
だっ…だが心の準備と言うものが…ヘブッ!?」
動揺し慌てる弥に玲奈の拳骨が華麗に入り、にやけた顔のまま玲奈共々その場に倒れる。
「!?なっ…なんなんだ君達は…
お笑い芸人なのか?」
きょとんとした表情で2人を見る白衣の男。
だが、玲奈の状況をみるなり表情を豹変させる。
「これはまずい!すぐにオペを…」
「ふぇ?オペ?おねぇちゃんそんなにわるいの?」
不安そうな表情を浮かべる由奈に、男は深刻な表情で答える。
「あばらが折れているかもしれない。
肺にでも刺さったら終わりだ。
でも必ず助けるから!
安心してくれ。」
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