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「うむうむ。」
そんな2人の姿を康介は優しく見守る。
「おい!爺さん!!!
何故俺だけ殴る!!」
「飯抜きの方が良かったかのう…
ちゃんと由奈ちゃんに教えなかった罰じゃ。
お前もちゃんとあやまらんか。
謝らねば飯抜きじゃぞ?」
「くっ…」
弥はうつむき玲奈の前に立ち、頭を下げる。
「ごめんなさい…」
すると玲奈はにっこり笑い、親指を立てると真っ逆さまにしたに落とす。
(治ったら殺す!)
「くっそぉー!!
ルーンブレードめっ!
今のうちに…」
「飯抜きじゃな…」
「くぅぅー!!
覚えてろよ!!!」
弥は玲奈に背をむけると正座し顔を隠すと泣き出した。
「ほむ…まぁ…気になさんな、玲奈さんや。」
(それより…普通は走り去るものじゃないかな…)
「逃げたら負けだと思ってる。」
弥はチラッと玲奈を見ながら言うと再び顔を隠し、おいおいと泣いた振りをする。
〝ウソ泣き…〟
玲奈はあきれ返り、弥を無視すると康介に困った表情を向ける。
「まぁ…ほっといてあげるのがよいかのぅ…」
まるでサンタの様な笑い方をする康介は、突然何かを思い出し叫んだ。
「ふぉっふぉっふぉっ!?
そうじゃったぁ!!
弥!由奈ちゃん!ちときておくれ!大変なんじゃ!」
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