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途中にある車屋さんに寄っていこうと
再びハンドルを持つ。
「あー、これね」
車屋のオジサン、三宅さんが
タバコを加えながら警告を見ている。
「エンジンオイルだわな、
おい、旬!これ直してくれや!
はよ直さないと蹴られるぞ」
と、奥にいる長身の男に叫んだ。
「…蹴らないわよ」
私は一体三宅さんの中で
どんなキャラなんだ、と
思いながら、呼びかけられた
男に目を移す。
カッ
と、自分の顔が赤くなるのがわかる。
心の中で言ったつもりが、
しっかり口に出ていたらしい。
「確かにイケメンだな、うん。
新しく入った旬だ、よろしくな~。
こっちは車の事はなんも知らねー
常連の凜ちゃんだ。」
突然紹介され、
また顔が赤くなるのが分かる。
もはや、燃えそう。
「旬です、よろしくお願いします」
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