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そして水晶は光らなかった……
祖父「魔盲か……」
ヴ「待ってください!まだ3歳ですよ!?少し遅いだけかもしれないじゃないですか!」
ハ「そうですお父様!!まだ決まったわけじゃありません!」
祖父「ふん…それもそうか。
だが、5歳になっても魔盲だったらこいつは捨てる。ロード家に役立たずはいらん!」
ヴ「ッ!そんな!私の息子ですよ!?それに剣の才能があるかもしれない!」
祖父「うるさい、我が一族は魔法に特化し王族にも匹敵する家だぞ。
こんな出来損ないが産まれたなどと知れたらどうなるか」
ハ「そんな!今この国にそんな差別をする人はいません!」
祖父「えぇい!うるさい!これは決定事項だ!
そこの落ちこぼれは少し痛い目にあっておけ!【アースピラー】」
そういって祖父はスレイプに手をむけ腹の真下に土の柱を出現させた。
ス「ガハッ!(このジジィ…俺じゃなかったらあばら折れて最悪死んでんぞ!)」
ヴ「スレイプ!!」
ハ「レイ!【ヒーリング】!!」
ハーツはスレイプに駆け寄り光属性の中級回復魔法を唱えた。
ス「ハァハァ…アグゥ……(いや、メイデンが身体鍛えておいてくれたからそんな痛くねぇんだけど)」
スレイプは一応子供なので苦しんでるフリをしている。そして祖父が放ったのは中級のものだったのでランクでいうA並みの身体能力のスレイプには全く効いていなかった。
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