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──香港 料理店『王香楼』VIPルーム
麻雀卓に腰掛けるは4人の男達。
「是我的?到出?」
紫色のチャイナ服に身を包んだ男はそう呟くと、天井から吊り下げられた網に入るある物を取り出す。
店のサービス品として設置してある安物の嗜好品は、雑身が多く不味い。
しかし、勝負は始まって5時間は経過していた。夜中にやっている店も無いので仕方なく、といった様子だった。
「加快」
急かされる言葉を気にも止める様子もなく、男はゆっくりと煙草に火をつける。
──『カチカチッ』
安物の電子ライターは反応見せない。隣に腰掛けた白髪小太りの男がマッチに火をつけ男の口元へ手を伸ばした。
「??」
ゆっくりとふかし、そして吐く。
麻雀卓にはその煙がすぅっと被さった。そして男がイーピンを切ろうとしたその時。
──『ピピッピピッ』
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