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突然だが、僕は神族だ。
何故今、そんな事を言わなければならないのか分からないが、そんな気がした。
とにかく僕は神族。世界を作る力を与えられた。
一つの神族には一つの世界を作る権利が与えられる。
それが一神一世の法則。
僕は神族なら誰もが享受するその法則に則り、世界を構築した。
やっとできた世界は、目を瞑っても移動できるほど狭いお家と小さな小さなお庭。
観測対象の世界によると、六畳一間のワンルームとやらだった。
もちろん、住人なんて僕一人。
もう少し大きな世界を作れたら、百人くらいお友達が作れるかなとも思ったけど、僕に世界を作る才能は無いようだ。
ああ、僕も彼女のような才能があればなあ。
でも僕にも、一つだけ優れた才能がある。
それは観測。
なので僕は日がな毎日、こうして六畳一間の部屋で観測に励んでいるのだ。
そして僕が最近、観測対象に入れたのが二つの異世界。
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