第1章

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「あぁ、解った。--そういえば、昔何処かで会ったことはなかったか?」 「えっ?う~ん、ごめんなさい。・・解らないです。」 俺は少し苦笑してから頷いた後に、少し少女を見つめるとそう言って尋ねて、少女は少し考えてから申し訳なさそうに謝って 「あっ、無かったら良いんだ。・・変な事言って、悪かったな。」 俺は少し悲しげに微笑んで謝った。 --ザァッ その時、柔かく風が吹き近くで咲いていた桜の花が散り、此方に桜吹雪として凪がれてきた。 「いえ、そんなことはないてす。--それに、その悲しそうな笑顔は、何処かで見た気がするんです。」 私は少し考えてからそう言って、彼に優しく微笑んだ。
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