第1章

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「さ、咲良君・・・・で、良いの?」 そんな咲良の様子に、雪も頬を赤くして言い返した。 --か、可愛い。 俺はそんな雪の言葉に答えられず、言葉を無くして見つめていた。 「さ、咲良君?」 「・・はっ!あぁ、それで頼む。」 雪はもう一度呼ぶと、咲良は苦笑しながらも頷いた。 「なぁ、雪って呼んでも良いか?」 「はい、良いですよ。」 「ありがと。」 「フフッ、どういたしまして。」 御互いに微笑み合い、2人を包むように、穏やかな風が凪がれた。
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