第1章

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「そういえば、咲良君は学園を回られましたか?」 「いや、鍛練をしたかったからまだだな。」 「よかったら案内しましょうか?」 「じゃあ、頼むよ。」 雪は思い出したかのように尋ねてみると、咲良は首を横に軽く振って答える すると、雪は嬉しそうに微笑んで『案内する』と言うと、咲良も先程とは違い、楽しそうに笑い、頷いてから2人は訓練場を出て、廊下へと歩いて行った。 学園内と訓練場を結ぶ渡り廊下を、2人は並んで歩く 渡り廊下から流れ込んでくる風で、狼の尾みたいな咲良の後ろ髪が揺れている。
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