第1章

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「『約束』ですか?」 「あぁ。--最初は、姉さんが予言したからだったけど‥‥」 「あ、お姉さんが居たんだ?」 「あぁ、そうだよ。」 「良いなぁ、私一人っ子だから。」 「そうか‥って、話がそれたな?」 「‥あっ!?すみません。」 理由を話していたが少し話がそれてしまい、それに対して雪が苦笑いしながらも、謝っていて 「ある理由で母の実家に居たんだが、そこでの俺は1人で居ようとしていてな。」 「どうしてですか?」 「その時の俺は、自分に関わったらその人まで失ってしまうと、考えていたんだと思う。」 「そんな‥」 咲良君は、またさっき見せたような、悲しそうな瞳をして微笑んでいて、私は何て言っていいのか分からず黙ってしまい、私はいつの間にか立ち止まっていた。
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