第1章

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ここは聖都エレフィスの領内にある学園フェジィス。 全生徒数90名 と小さい学園だが、他の学園とは異なるものがあった。 それは『魔術』である。 他の国ならば、すでにあってもおかしくはなかったが、聖都では発展しておらず、此度に魔術学園をつくる事となったのだ。 「やっと三年目の春ですね?」 「そうじゃの。今年もどんな子達が入ってきてくれるのか、楽しみじゃの。」 「そうですね。後、編入生の方も楽しみですよね、学園長?」 新しそうなスーツに身を包んだ女性は、学園長に微笑みながら編入願書を手渡す。 「ほほっ、今から楽しみじゃ。」 学園長は編入願書を受け取ると、白く長く伸ばした髭を撫でて微笑んでいた。
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