第1章

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「へぇ~、こうなってるのか。」 「ねっ、凄いでしょ?」 「あぁ。」 咲良が感嘆の声をあげると、雪は楽しそうに同意を求めると、咲良も頷いた。 「フフッ、ありがとう。」 二人の様子を見て、嬉しそうに微笑み、表を消すと水晶玉から手を離し、サーシャは水晶玉を懐に仕舞った。 「今日は準備だけで、営業は明後日からなのよ。」 「そうだったんですか。」 「うん。でも、咲良君は初めてみたいだから説明だけして貰ったんだよ。」 「成程な。」 サーシャさんと雪の話を聞いて、俺は納得して頷いていて --ガラガラ シャッターの閉まる音を聞きながらも、穏やかな風を受けて、咲良の後ろ髪が揺れた。
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