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「‥じ、じゃあ、サーシャさん。また、ね?」
「はい、またね。」
「‥さ、咲良君、行こう?」
「あ、あぁ。」
雪は恥ずかしそうにしながらも、サーシャに声をかけてから咲良に尋ねて、二人は一緒に寮の方へと歩いて行った。
「フフッ、彼の子が『新しい風』か。--初々しいわね。」
サーシャは二人を見送りながらも、意味深な事を呟いていた。
二人が寮へと向かうなか、中庭に通じる扉から女子学生が二人を見つめていた。
いや、正確に言うならば、その女子学生は咲良を見つめていた
強い恐怖と憎しみを持った、紅色の瞳で。
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